パイプの楽しみ方 Q&A [吸い方編]
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すぐに火が消えてしまう。舌が痛くなる。パイプスモーキングは苦痛で理屈どおりにいかないと嘆かれるあなたの質問にお答えします。パイプスモーキングは、愉しみながら長い道のりを経験して、独自の喫煙方法が完成されるものと言うことをまず頭に入れましょう。簡単に行かないからこそ、成功の喜びは大きく、至福の一服は最高のご褒美となるのです。
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たばこの詰め方がよく分かりません。ポイントを教えてください。
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よく揉み解したたばこを3〜4回に分けてボウルの容量の八分目を目安に詰めてください。硬く詰めると空気の通りが悪くなり、すぐに火が消えてしまいます。柔らかすぎると燃焼温度が上がってしまう原因になります。シガレットを吸うときの空気の流入量と同じくらいの硬さが目安になります。
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パイプの着火方法と持続させるためのテクニックはありますか?
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最初の着火は、たばこの最上部の表面を炭化させるためです。炎を近つけてプカプカと煙量を多くすると火皿の中のたばこが盛り上がってきます。一旦口から離して、タンパーでその盛り上がったたばこを押さえて表面を平らにします。これでたばこの上部に炭が乗った状態になります。再度着火します。2度目の着火で持続する火種を作ります。喫煙途中も、適宜タンパーを使ってたばこを押し下げてください。喫煙途中にタンパーを使わないと、燃焼温度が上がってしまいます。
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喫煙途中で急に止めたいときはどうすればいいのでしょうか。一回消したたばこは捨てた方がいいのでしょうか?
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パイプを吸うことを止めると、自然に火が消えてしまいます。次に喫煙する時には、上部に残っているたばこの白い残滓を落として、タンパーで表面を平らにして再度着火させてください。その日の内なら何回着火しても問題ありません。一晩越したたばこは残っていても捨ててください。
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パイプを吸っていると立ち消えしてしまうのですが、どうしたらいいでしょう?
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たばこの立ち消えを心配して強く吸い込むのは厳禁です。強く吸い込むとたばこが片燃えして余計に立ち消えの原因となり、ボウルの内側を焦がす原因にもなります。また、味を落としたり、口内を刺激してしまいます。「火が消えたら、また着ければいいや」という気持ちが必要です。パイプ喫煙の重要な要素は、吸うだけでなく、火皿に向かって吹くことも重要です。
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パイプには金属フィルターの付いているものと付いていないものがありますが、何が違うのでしょうか?
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金属フィルターが付いていなくてもパイプ喫煙はできます。逆に邪魔になる場合があります。喫煙途中に吸口からモールを入れて内部のジュースを取る時には邪魔になります。ペーパーフィルターは、ジュースを吸収するのでお勧めです。紙製のフィルターは、3ミリ、6ミリ、9ミリとサイズがありますから、使っているパイプに合せて選んでください。
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パイプのダボの部分を折ってしまいました。特に力を入れて回したわけではないのですが、不良品ではないのでしょうか?
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パイプのシャンクとダボの部分は煙が漏れないように、ピッタリと作られています。喫煙直後、まだパイプが熱いうちに吸い口を外そうとすると、ダボが膨張しているので折れる心配があります。喫煙後のパイプは最低でも2〜3時間かけて冷やしてください。その後、パイプが冷えるのを待ってから吸い口を外してください。
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パイプのケアの仕方を教えてください。
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1)喫煙後のクリーニング パイプが温かいうちにマウスピースを外すと、シャンクやダボ部を破損する恐れがあります。パイプが完全に冷めたことを確認した後、ボウル内壁を傷つけないように注意し、溜まった灰を除去します。また、マウスピースを慎重に回しながら外した後、モールクリーナーで充分にタールや水分をきれいに取り除きます。
2)カーボンの厚みを一定に維持する。 パイプスモーキングを重ねるたびに、ボウル内壁に付着したカーボンが厚みを増してきます。カーボンは喫煙中にたばこから出る油脂分と灰の混合物で、ボウルを火熱から保護し、たばこから出る水分を吸収することで、その喫味をマイルドにしてくれます。しかし、厚いまま喫煙し続けると、膨張、収縮率の違いからボウルにひび割れを生じさせることがあるため、リーマーで成型する必要があります。カーボンの厚みは、1.5〜2ミリ位が適当で、ボウル内壁に均等な厚みを残して、残りは除去します。
3)パイプの保管 パイプに付いた手垢等は、ポリッシングクロスやパイプクリーン液等できれいに拭き取ります。メンテナンス後のパイプは十分に乾燥させた後、パイプスタンドに立て掛けるか、パイプポーチに入れて保管します。
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自分に合ったたばこを選ぶには、どうしたらいいでしょうか?
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パイプたばこは、スモーカー各自の好みによって大きく違います。それゆえパイプたばこの種類の多さがあります。パイプたばこの三つの要素「香味」「喫味」「強さ」のバランスが銘柄ごとに違います。一つずつ試して味の遍歴をするのも、パイプスモーキングの楽しみです。
(tsuge
hpより)
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